ボードゲームおすすめ一覧
今回この記事でおすすめするボードゲームはこちら!

※この表で利用されている商品画像は同記事内で引用しています。
ボードゲームの歴史や特徴について知っておこう!
ボードゲームとは、その名の通りボードを使って遊ぶゲームのこと。広い意味だとカードゲームもボードゲームとして認識されています。
アメリカやヨーロッパで広く発展。中でもドイツは本場と呼ばれるほど盛ん。日本にも、大会などのイベントをはじめ、ボードゲームを幅広く扱う専門店や実際にボードゲームで遊べるカフェなどに足しげく通う愛好者の方もいます。
ボードゲームソムリエ・松永直樹さんに聞いた!ボードゲームの魅力や選び方のポイント
国内ではあまり知られていないかもしれませんが、ボードゲームは海外のものを含めると数えきれないほど種類があります。
6歳でボードゲームと出会い、これまで何千個とプレイしてきた松永さん。ベストセラーとなった「7つの習慣」や人気漫画「キングダム」のボードゲームを開発し、ボードゲームの魅力を世に広める活動をしています。
ボードゲームのプロとして活動している彼に、魅力や楽しさ、選び方のポイントなどを伺いました。

ボードゲームの魅力…それは「誰もが楽しめて多くの人と交流できる」こと!
僕自身、テレビゲームやトレーディングカードゲームが好きでしたが、これらは得意な人やゲームを持っている強い人しか楽しめない傾向が強かったりします。
その点ボードゲームは、誰もが平等に楽しめるものが多い。たとえば、ボードゲームを得意とする人がいても初心者がビギナーズラックで勝つことだってあります。
また、相手次第で楽しみ方もさまざま。性格がゲームに影響するので、相手を知っていればいるほど楽しくなるゲームがたくさんあります。
初対面の相手とでも共通な会話ができるため、隔たりなく仲良くなれるのも魅力だと思いますね。
ボードゲームを選ぶときのポイント!
他のコンテンツと違い、「パッケージからしか判断できない」、「動画で見てもいまいち面白さがわからない」それがボードゲーム選びで難しいところ。
そんなときのために、松永さんが選び方のポイントをいくつか教えてくださいました!
ポイント①「賞を獲得しているかで選ぶ」

プロフェッショナルが今年一番おすすめなゲームを選ぶドイツ年間ゲーム大賞「Spiel des Jahres(シュピール・デス・ヤーレス)」という、最も権威があるとされるドイツの賞が存在します。
これを獲得したボードゲームのパッケージには赤いマークが付いているので、それを一つの指標として選んでみるのもおすすめ。
ノミネートされているゲームも多くあるので、一度調べてから選んでみると良いでしょう。
ポイント②「馴染みのある遊びを派生させたものから選ぶ」
しりとりなど、昔から馴染みのある遊びから派生されたゲームだと入りやすいと思います。好きな音楽を選ぶように、まずは手に入りやすいゲームの中で好きな遊びから選ぶと良いでしょう。
ポイント③「作者やメーカーから選ぶ」
初心者の方にはちょっとハードルが高いので、これは上級者の方が選ぶときに参考にしていただきたい点です。
海外のボードゲームは、デザイナーの名前が箱に記載されているものが多いので、その名前を見て選ぶのもポイント。
松永直樹さんセレクトその①【どんな世代も楽しめるボードゲーム】おすすめBEST5
どんな世代でも楽しめるボードゲームは、短時間で完結するものがおすすめです。長時間のゲームだとゲームに慣れていない人が疲れてしまう可能性もあるので、まずは短時間のゲームから始めてみましょう。
ここでは、子供から大人まで幅広い世代が楽しめるボードゲームをセレクトしていただきました。家族で、友人で、みんなでワイワイ遊びたいという方におすすめです。

しりとり+カードで子供も大人も夢中
メビウス ゲームズ ワードバスケット




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
しりとりをベースにしたゲーム。場のカードに書いてある文字から始まり自分の手札に書いてある文字で終わる言葉を考え、思いついたら箱に投げ入れるという簡単なルールです。
しりとりとの大きな違いは、早い者勝ちというところ。最初に手札をすべてなくした人が勝者となります。
使える言葉の文字数を変えれば子供も一緒になって遊べるライトなゲームなので、世代を問わず楽しめることでしょう。
プレイ人数 | 2~8人 |
---|---|
対象年齢 | 10歳以上 |
プレイ時間 | 10分 |
以前に比べてコンパクトにリメイクされたこちら。簡単に言うとしりとりゲームです。日本人が作っただけあり、導入しやすいと思いますね。
時折ワードが出てこなくてシーンとしてしまうという面も。得意不得意はあるかもしれませんが、馴染みやすいゲームです。勝負としてやるとかなり白熱しますよ!

判断力と速さが肝!パーティーに最適
HobbyJAPAN(ホビージャパン) ツイン・イット




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
135枚のカラフルなカードの中から同じ絵柄のカードを見つけて取るゲーム。
誰よりもすばやくペアのカードを見つけなければならないため反射神経が要となります。また酷似した絵柄があり混乱しやすいため判断力や集中力も大事。
初心者はもちろん、子供や年配の方も遊べるパーティーゲームです。
プレイ人数 | 2~6人 |
---|---|
対象年齢 | 6歳以上 |
プレイ時間 | 約30分 |
こちらはフランスのボードゲーム。かるたのように遊べてパーティーゲームに相応しいのではないかと思います。
誰にでも勝つチャンスがあるのでみんなが平等に楽しめるのが魅力。準備もラクなのですぐに始められます。
かるたのように遊ぶゲームなので、ボードゲームに慣れていない方でも気軽に楽しめることでしょう。

幅広い世代で楽しむ単純明快ゲーム
WTOR クラッシュアイスゲーム




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
六角形のフィールドにはめ込まれた氷ブロックをハンマーで叩き落とし、氷ブロックの上にいるペンギンを落としたら負けというゲームです。
順番に氷ブロックを落としていくだけとゲームシステムは至ってシンプル。しかし敵にプレッシャーをかけたり安全なブロックを狙いながら崩したり、なかなか戦略性があります。
叩くというアクションが子供から大人気。わかりやすいルールなので幅広い世代で楽しめることでしょう。
プレイ人数 | 2~4人 |
---|---|
対象年齢 | 6際以上 |
プレイ時間 | 不明 |
発売当初にTwitterで話題となったことで入手困難になり、プレミアがついたほど人気のゲームです。
コストパフォーマンスが良いこと、そして叩くだけのアクションゲームなため誰でも楽しめることが魅力。

脳トレしながらみんなでワイワイ
Kosmos(コスモス) ウボンゴ




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
世界中の賞を数多く受賞したこちらは、パズルゲームの要素をプラスしたボードゲーム。みんなでワイワイ楽しみながら脳トレができる画期的な作品です。
パズルボードに描かれた枠にピースタイルがぴったりハマるように配置。制限時間内に配置できた人は「ウボンゴ!」と言い、袋から宝石を取りましょう。集めた宝石の合計ポイントが最も多かった者の勝利。
友人同士ではもちろん、家族でも楽しめるゲームです。
プレイ人数 | 1~4人 |
---|---|
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 25分 |
パズルゲームの中だと有名で、傑作と言われているゲーム。テトリスのようなものなのでどんな世代も楽しめます。
引いた宝石の価値によっては大逆転も可能。「ウボンゴ!」と叫ぶところは、ボードゲームならではのアナログらしさがあります。
同シリーズの「ウボンゴ 3D」や、それを使い自分たちで考えた問題で立方体をつくる「ウボンゴ キューブ」を楽しむマニアもいますよ!

大人数でスリルを味わいたいならこれ
メビウス ゲームズ HUGO オバケと鬼ごっこ




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
大人数で遊べるまさにパーティーゲームの名作です。自分のコマをおばけの「ヒューゴ」に捕まらないようにするのがルール。捕まってしまったら地下室へと送り込まれてしまいます。
サイコロで運が決まるので知識や経験は関係なし。誰でも勝つチャンスがあります。遊ぶ人の年齢を問わないので、パーティーで大活躍することうけあい。
リバーシブルになっていて、表と裏とでは遊び方が変わるのもポイントです。
プレイ人数 | 2~8人 |
---|---|
対象年齢 | 7歳以上 |
プレイ時間 | 30分 |
1989年に過去最多の賞を獲得するヴォルフガング・クラマーというデザイナーが作ったこちら。簡単に言うと鬼ごっこのようなゲームです。
若干難しめ。表面は運ゲームなので雰囲気を楽しむのに相応しく、戦略を求める方には不向きかもしれません。
しかし裏面のゲームだと戦略性が高まりルールもスリリングなものに変わります。
盤の外には「クラマートラック」という得点計算をするためにコマを置くマス目がありますが、これは作者であるクラマーが開発したもの。このクラマートラックは他のゲームにも広く使われています。
絵柄も可愛いので幅広く受け入れられるのではないでしょうか。
松永直樹さんセレクトその②【なにそれ!?知られざる傑作ボードゲーム】おすすめBEST5
最近始めた人はもちろん、ボードゲームをやっている方でもおそらく知らないであろうマニア向けなゲームを紹介してくださいました。
紹介するゲームはすべて、過去に話題になった作品ばかり。通も唸るほどのラインナップとなっています。

読みの鋭さがカギ!戦略で勝ち残ろう
Arclight(アークライト) ぶくぶく 完全日本語版




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
このゲームの目的は、天候カードに書かれた数字を足して海面の水位を操作し、ライフとなる自分の浮き輪を失わないようにしながらより多く点を得ること。
敵が出した数字次第でカードを操り駆け引きをしながら進めていく、完全に戦略がものを言うゲームです。
敵の行動をいかに読めるかが重要。複雑なルールで難易度が高いけれど、面白いと評判です。
プレイ人数 | 3〜5人 |
---|---|
対象年齢 | 10歳以上 |
プレイ時間 | 30分 |
僕が初めて好きになったデザイナーのシュテファンドラによる、2001年「Spiel des Jahres」ノミネート作品。カードゲームの中では一番好きです。
浮き輪が残ると得点になるのですが、いかにその浮き輪を残すかという内容。2番目になってはいけないゲームです。純粋に戦略のみで進めていくため、気軽にプレイできません。
手札の良し悪しを公平にしているため、運の良さが全く通用しないのも特徴の一つ。かなりマニアックな、ゲーマー向けの作品です。

交渉上手な者がゲームの勝者となる
メビウス ゲームズ ボーナンザ 日本語版 カードゲーム




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
畑に豆を撒いて育ててたくさんの豆を収穫して換金し儲ける、交渉することを目的とした戦略性の高いゲーム。限られた条件の中でうまく交渉できるかがカギとなります。
もっとも裕福なプレイヤーが勝者。手札のカードを管理する能力やコミュニケーション力などが必要になる作品です。
プレイ人数 | 3~5人 |
---|---|
対象年齢 | 12歳以上 |
プレイ時間 | 45分 |
1997年に「Spiel des Jahres」にノミネートされた作品。日本のゲーマーによるカードゲームの投票ランキングで優勝したこともあります。
難易度がかなり高く、戦略性のある作品。もともとは8時間くらいかけてプレイするゲームをカードゲームにしたと言われています。
同じカードしか植えられないのに8種類くらいカードがあり、手札の順番は入れ替えられず、同じ豆を植え続けなければ得点になりません。
なかなか重めな内容になっており、ライトで簡単なカードゲームのイメージを覆したとされています。

大御所デザイナーによる競りゲーム
cosaic(コザイク) メディチ




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
巨匠ライナー・クニツィアによる競りゲームの一つ。メディチ家が勢威をふるっていた中世ヨーロッパをモチーフにした作品です。
自分が商人となり世界中の品物を必要なものかを見極め、適した価格で競り落とすのが目的。いかに価値の高い商品を集めるかという一方で、一つの品物をいかに多く集めるかにも注力しなければなりません。
相場もすべて手探り状態で始めるため、最後まで冷静な状況判断が必要。駆け引きをしながら数々の商品を上手に操り、大富豪を目指しましょう
プレイ人数 | 2~6人 |
---|---|
対象年齢 | 10歳以上 |
プレイ時間 | 約60分 |
世界で最もボードゲームを作っている有名デザイナー、ライナー・クニツィアによる作品です。「モダンアート」「ラー」と並んで、クニツィアの3大競りゲームと呼ばれる中の一つ。
1995年に発売され、「Spiel des Jahres」にもノミネートされています。有名ボードゲーム「カタン」の爆発的な人気により埋もれてしまったものの、十分に名作と言えるでしょう。

シビアな駆け引きを楽しむ不朽の名作
Acrlight(アークライト) クーハンデル 日本語版




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
オークションや取引で同種類の家畜を4枚集めることが目的のゲーム。競り、直接取引を繰り返していき、できるだけ多くの動物カードを揃えます。
動物カードにどのくらい入札するかの判断が難しいところ。中盤に差しかかかると各プレイヤーの前に動物カードが揃えば入札や取引の相場が見えてくるので、競りゲームならではの醍醐味を楽しめます。
プレイ人数 | 3〜5人 |
---|---|
対象年齢 | 10~99歳 |
プレイ時間 | 45分 |
1985年に「Spiel des Jahres」にノミネートされた老舗のオークションゲーム。特徴的な絵柄に対してシビアな内容になっています。
動物カードは4枚集めないと得点になりません。オークションで買われた後に勝負が始まりますが、その勝負は非常に時代的。
バランスの完璧なゲームが多い中でこのゲームは少々プレイヤーまかせなところに粗さを感じますが、マニアはその粗さを好んでプレイします。ある意味尖っているゲームと言えるでしょう。

人狼好きにおすすめ!正体隠匿ゲーム
cosaic(コザイク) シャドウレイダーズ




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
「霧の都」を舞台に、3つの陣営に分かれて戦うゲーム。自分の情報を隠しながら装備品を揃えたり、アイテムや特殊能力を使ったりします。
各陣営に分かれた時点ではそれぞれの正体は不明。味方と協力しながら推理を進め、徐々に明るみになる敵陣営のプレイヤーを攻撃します。カードに書かれた勝利条件を満たしたプレイヤーが勝ち。
「人狼ゲーム」などの正体隠匿系ゲームが好きな方であれば、間違いなく楽しめる作品です。
プレイ人数 | 4~8人 |
---|---|
対象年齢 | 13歳以上 |
プレイ時間 | 約60分 |
「人狼ゲーム」に近い正体隠匿系ゲーム。悪と正義の中に一般人が交ざり、3陣営で戦います。味方を探しつつ誰を倒すかを判断するという内容でシンプルに遊べるのが◎。
昔はプレミアがつくほど人気でした。リメイク後はコンパクトになり見た目もおしゃれに。8人くらいで遊べるので大人数で楽しみたいときに最適です。
「人狼ゲーム」と異なるのは、プレイ中に会話をしなくても良いという点。会話が得意でない方でも楽しめます。
松永直樹さんセレクトその③【2人、2人以上で楽しめるボードゲーム】おすすめBEST5
4人で遊ぶのがベストだと言われているボードゲーム。しかし、友人同士2人で遊んだり、カップルで遊んだりするのが日本では当たり前の光景です。
ボードゲームの中には、プレイ人数が「2~5人」と記載されている場合、2人だとあまり面白くない作品も多くあります。
ここで松永さんに紹介していただいたのは、2人でもしっかり楽しめるゲームばかり。まったりと2人で遊びたいという方はぜひ参考にしてみてください。

タイルを配置して都市を完成させよう
メビウス ゲームズ カルカソンヌJ




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
「カルカソンヌ」の2ndバージョン。2000年の発売以来、「Spiel des Jahres」など数々の賞を獲得し、世界中で長く親しまれています。
さまざまな地形が描かれたタイルを連ねてコマを配置し、より多くポイントを獲得するというルール。タイルが置かれるたびに形勢が変化する戦略的なゲームです。
プレイ人数 | 2~5人 |
---|---|
対象年齢 | 7歳以上 |
プレイ時間 | 35分 |
僕が初めて遊んだイチオシのゲーム。まさに王道!な作品です。
四角いタイルを使うタイルゲームという部類です。タイルには「お城」とか「道」などが描いてあり、それを組み合わせて自分だけの大きな都市を作っていきます。
一般的に最初から地図やルートが完成されているゲームが多いですが、こちらは何もない状態から街を作っていく感覚が楽しいところ。
また、ルールも簡単で戦略と運のバランスがちょうど良く、初めての方でも勝てるチャンスがあります。
トランプやすごろくなどと違い世界観がしっかりとしているのも魅力。日本のゲームにはない部分が集結した斬新なゲームと言えるでしょう。

相手の性格を読めたら勝ち!の心理戦
メビウス ゲームズ ガイスター




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
2人対専用のこちらは、シンプルでわかりやすいルール設計が特徴。だからこそプレイヤーの考えが反映されやすくなっています。
相手の青いオバケを4つすべて取るか、自分の赤いオバケを4つすべて取らせるか、自分の青いオバケで脱出するかのいずれかで勝利。
いかに良いオバケを悪いオバケと思わせるか、悪いオバケを良いオバケと思わるかがこのゲームのカギとなります。
相手の作戦を読み、裏をかくのが醍醐味。単純な作戦だと負けてしまうこともある奥の深いゲームです。
プレイ人数 | 2人 |
---|---|
対象年齢 | 10歳以上 |
プレイ時間 | 20分 |
将棋のようなゲームで、2人で遊ぶにはちょうど良いです。1982年「Spiel des Jahres」ノミネート作品。僕が一番尊敬しているデザイナー、アレックス・ランドルフが作ったゲームです。
ボードゲームというのはその多くがシステム寄りに作られていて、「勝つためにこう動いてほしい」という思惑がありますが、人によって動き方が変わる、人にフォーカスを当てたゲームです。
運ゲーでもありますが、遊び慣れてくると違う視点で見ることができ、駆け引きを楽しめるようになります。
ルールは簡単なので、普段ボードゲームをやらない方にもおすすめ。相手の性格を読みながら遊べるのでカップルで遊ぶのも良いでしょう。

相手の動きを封じて魚を独り占め!
Arclight(アークライト) それはオレの魚だ!




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
オセロや囲碁に似た、シンプルでありながらインテリな作品。使うのはペンギンと六角形の魚タイルです。自分のペンギンを動かしてより多くの魚を手に入れたものが勝ち。
魚タイルはペンギンの足場にもなっており、魚を捕る=足場が小さくなるためどんどん身動きができなくなっていきます。ペンギンは1匹ずつしか動かせません。
全員のペンギンが動けなくなればゲーム終了。相手のペンギンの動きを封じつつ、誰よりも多く魚を捕獲しましょう。
プレイ人数 | 2〜4人 |
---|---|
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 20分 |
もともと高額で幅を取るゲームでしたが、リメイク後は価格が安くなりサイズもコンパクトになりました。以前と比べてポーズがすべて異なっており、リメイクして良くなった作品だと思います。
最初のセットアップがやや面倒ですが、それ以外は文句なし。低価格なのも魅力的です。
いかに取り残されるか、広いところを独り占めできるかが肝。いじわるしたりと性格が出るので、遊ぶ相手によって印象が変わるゲームなのではないでしょうか。2人でもワイワイ遊べる作品ですね。

ルールは簡単!でも駆け引きが重要
Gigamic(ギガミック) コリドール・ミニ




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
自分のコマを1マス進めるか壁(フェンス)で相手の道を妨害するのかを見極め、自分のコマをいかに早くゴールまで進められるかを決めるゲームです。
相手の作戦に応じて動きを変化させるため、戦略的視点がカギ。たった一つの判断ミスが致命傷になる可能性もあります。論理的な内容になるので、数学的な要素も必要になるかもしれません。
プレイ人数 | 2~4人 |
---|---|
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 15分 |
持ち運びしやすくこのサイズで十分。「進むか壁を作るか」という無駄のないルールは、シンプルすぎて美しさすら感じます。
運は一切関係なし。しかしそれを感じさせない面白さがあります。性格も出やすく結果的にインタラクションも生まれるので、盛り上がることでしょう。
また、インテリアにもなりそうなおしゃれなデザインも魅力です。4人まで遊べますが、邪魔されるのが嫌であれば2人で遊ぶのがおすすめ。

ゲーマーにおすすめ!究極の頭脳戦
Chrononauts Games(クロノノーツゲーム) バトルライン




なぜこのボードゲームが選ばれたのか
古代ギリシャの戦争をテーマに作られた作品です。目指すのは、相手よりも強い陣形を組んでフラッグより向こう側にある敵の陣形を凌駕すること。
プレイヤーは、ポーカーで役を揃えるように部隊カードを配置してフラッグを奪い合います。フラッグを連続して3個取るか、または先に5個取れば勝利。
独特な戦略や逆転できる要素などがあり、一度ハマると何度も遊びたくなるゲームです。
プレイ人数 | 2人 |
---|---|
対象年齢 | 不明 |
プレイ時間 | 30分 |
かなり有名な2人用ボードゲーム。ライナー・クニツィアの作品で、これが一番好きという方や、2人用ゲームでこれが一番好きという方もいます。一時期プレミアがつき入手困難になりました。
こちらは紹介した中では硬派で通なゲーム。ポーカーを知らない方は少々難しいと感じるかもしれません。また、ゲーマーでないとルールを飲み込みにくい可能性があります。
ジリジリと待つ時間があるので、「麻雀のようだ」という声も。特殊カードを使わず遊ぶこともできます。
おすすめのボードゲームはほかにも!定番、新作などから厳選して紹介
モノレコ編集部が、おすすめのボードゲームをピックアップしてみました。松永さんのおすすめと合わせて参考にしてみてください。

このボードゲームの説明
世界中で圧倒的な人気を誇るゲーム。1995年に「Spiel des Jahres」を受賞しています。
舞台はカタンという名の無人島。プレイヤーは拠点となる家を建てて島を開拓し、より早く島の支配者になることを目指します。
サイコロによって島から算出される5種類の資源をもとに次の開拓地を建て、それを都市にグレードアップ。開拓度合いはポイントに換算され、10ポイント貯めたプレイヤーが勝利宣言することで勝利となります。
時には対戦相手と協力したり、時には陣地の獲得を競争したり。また、たとえ運が悪くても慎重に戦っていけば勝つチャンスはいくらでもあるため、そういう意味では運と戦略のバランスが良いゲームです。
プレイ人数 | 3~4人 |
---|---|
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 60~90分 |
ショッピング

このボードゲームの説明
プレイヤーがタイル・アーティストとなり、エヴォラ宮殿の壁をカラフルなタイルで装飾するゲーム。こちらも2018年に「Spiel des Jahres」を受賞しました。
親プレイヤーが展示ボードの上にタイルを4枚ずつランダムに置き、展示ボード上から同じ色のタイルをすべて取り、図案ライン上に配置。これをテーブルのタイルがなくなるまで繰り返します。
誰か一人が自分の壁にタイル5枚を横一列に配置したときにゲームは終了。配置の結果が得点となり、合計得点の高いプレイヤーが勝者となります。
高度な戦略性が求められるものの、ルールは比較的簡単。鮮やかな色遣いや繊細なグラフィックを用いた見た目の美しさも魅力的です。
プレイ人数 | 2~4人 |
---|---|
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 30~45分 |

このボードゲームの説明
このボードゲームの最大の特徴は、同じコンポーネントが入ったセットは世界に二つと存在しないということです。
ゲームのシナリオやキャラクター、アイテムなどのすべてがランダムに封入。世界にたった一つのゲームを持つことになります。
サバイバル、謎解きの両方を遂行していき、最終的にプレイヤーは生き延びてシナリオのクリアを目指さなければなりません。
プレイヤー同士で協力するも、己の力だけで突き進むも自由。未知なる大地に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
プレイ人数 | 1〜4人 |
---|---|
対象年齢 | 12歳以上 |
プレイ時間 | 60〜120分 |
まとめ
今回松永さんのお話を聞いて、ボードゲームの奥深さを感じました。暇つぶしとして遊べるライトなもの、どっぷりハマれる本格的なもの…種類の多さは計り知れません。
誰をも虜にするボードゲーム。少しでも興味を持ったなら、売り切れる前に入手して楽しくプレイしましょう。