PCスピーカーとは
PCスピーカーとは、パソコン内臓スピーカーの音響の質を上げるスピーカーです。パソコンとPCスピーカーを繋げて音を出すことにより、自分の好みの音響で音を流すことが出来ます。
パソコンであればたいてい内臓スピーカーが付いてきますが、その音質では満足できない方におすすめです。
モノレコではPCスピーカーを繋げるノートパソコンについても紹介しています。ノートパソコンを選ぶポイントや専門家によるおすすめのノートパソコンの紹介も。気になる方はぜひチェックしてみてください!
PCスピーカーを選ぶ際に気をつけるポイントは?
PCスピーカーは色んなスペックが記載されていますが、実際にそれぞれどのような指標を表しているのかを知らない人も少なくないと思います。
ここからはそれぞれのスペックがどのような意味を持つのかをを説明していきます!スペックはPCスピーカーを選ぶ上でのポイントにもなるので、しっかり見ていきましょう。
音質【ハイレゾ】
PCスピーカーを選ぶ際によく目にするのが、「ハイレゾ」という言葉。ハイレゾとはHigh Resolutionの略で、翻訳すると高解像度という意味になります。
ハイレゾ音源と記載されているものは音が細かくデジタル化されてPCスピーカーに渡ってきているため、元音源により近い音質で音を流すことが出来ます。
PCスピーカーだけでなくデジタルオーディオプレーヤーやネットワークオーディオプレーヤーなどを買う際にもよく見かける言葉なので、見流さないように注意しましょう!
PCスピーカーの音質についてですが、これははっきりと好みが分かれてきますので、実際に聴き比べてみるのが確実な方法です。
音質についての解説は難しいところがありますが、購入を検討しているスピーカーの音量をどこまで上げられるか・音割れしないかは最低限チェックしたいポイントです。
スピーカーの数【2ch、2.1ch、5.1ch】
スピーカーのスペックに記載されている2.1chや5.1chなどチャンネルは、スピーカーの数を表します。表記は真ん中のピリオドで区切られていて、前半が「スピーカーの数」で後半が「サブウーファーの数」となっています。
サブウーファーとは低音域再生用のスピーカーとなっており、重低音を楽しみたい方はこのサブウーファーの数に注目して選んでみてください。
スピーカーを複数台置くことで、音に臨場感を持たせたり、重低音を効かせるといった効果があります。臨場感のある音を楽しみたい・映画鑑賞などが多い方は、サラウンドのチャンネル数が多いスピーカーを選ぶのがおすすめです。
接続方法【AUX、Bluetooth、USB、デジタル】
PCスピーカーとパソコン本体の接続方法は色々あります。それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
AUX接続
- 比較的安価なPCスピーカーが多い
- ノイズが多い
USB接続
- ノイズの金剛の心配がない
- 出力量が少ない
Bluetooth接続
- 接続用のコードがない
- 音データをややカットするため音質が下がる
光デジタル端子
- 大音量でもノイズが入りにくい
- 出力機器と入力機器のフォーマットが対応してないと再生できない
なかでも、最も普及しているのがAUX接続とBluetooth接続になります。AUXは高い互換性があり、Bluetoothはワイヤレス接続なので利便性が高い特徴があります。スピーカーの接続方法は、自分の使用用途・ライフスタイルに合っているか、購入前のチェックをお忘れなく。
スピーカーの構造【ユニット、エンクロージャー】
PCスピーカーは箱となるエンクロージャーと音を出すユニットの部分に分かれます。それぞれの部分にタイプがあるので、特徴を見ていきましょう。
エンクロージャー部分は「バスレフ型」と「密閉型」の二つに分かれます。
「バスレフ型」はバスレフポートという穴が空いており、そこから入る外の空気とスピーカー内の空気が共鳴させ振動を起こすことです。重低音をより響かせます。
一方、「密閉型」は外からの空気は入ってこないため振動が少なく、キレのある音を出せることが特徴です。
次に、ユニット部分は「フルレンジ」か「マルチウェイ(2wayか3way)」に分かれます。
「フルレンジ」とはユニット部分が一つしかないものをさします。その一つのユニットで高音から低音まで対応しているため、クリアな音を出すことが出来ます。
一方、「マルチウェイ」ではユニットが複数あります。低音を出す「ウーファー」、高音を出す「トゥイーター」、中音を出す「スコーカー」に分かれます。3つに分かれることにより、より立体感のある音を出すことが可能になります。
再生周波数帯域【kHz】
再生周波数帯域は、PCスピーカーが出せる音域を表しています。
「40Hz~20kHz」という表記だと40Hzまで低い音が出て、20kHzまで高い音が出るという意味になります。この値の範囲が広ければ広いほど性能が高いということになります。
基準としてはよく出ている低音は60Hz以下、よく出ている高音は30kHz以上と覚えておけば良いでしょう!再生周波数帯域もPCスピーカーを選ぶポイントとして覚えておいても損はありません!
電源タイプ【ACアダプタ、USB接続】
また、電源タイプもPCスピーカーから出る音の質を変える要素となります。
電源がACアダプタの場合、コンセントから直接電力を持ってきているため制御がありません。そのため大音量で流すのには最適です!しかし、アダプタ部分が大きく邪魔になってしまうことも少なくないかと思います。
一方、USB接続だとPCのUSBボードから電力を持ってくるため、コンセントが不要です。しかし、出力が弱くなってしまう傾向にあります。
自分がPCスピーカーをどのようなパソコンとどのような環境下で使用する予定なのかを考え、どちらかよいかを判断していただければと思います!
総合出力【W】
総合出力数はPCスピーカーが出せる音量を表します。複数スピーカーがある場合は、その合計値で見てみましょう。一般家庭のリビングだと10W程度で十分、広めのリビングでも15Wで十分くらいです。
PCスピーカーをどこくらいの大きさの部屋で使用するかを考え、その大きさに見合う総合出力W数を選んでみてください!
PCスピーカーおすすめランキング【専門家に聞いた!】
今回、記事を監修してくれた杉山さんがおすすめするPCスピーカーを聞いてみました。また、ランキングだけでなく番外編のPCスピーカーも紹介していただきました!
Macとの相性抜群なPCスピーカー
Bose(ボーズ) / Companion 20
なぜこのPCスピーカーが選ばれたのか
1位は私も愛用しているBOSE Companion20を選んでみました。デザイン・音質(とくに低音)にこだわりたい方は間違いなく買って損しないPCスピーカーです。
価格は高いですが、値段以上の価値があるスピーカーです。5年近く愛用していますが、壊れずに使えているのも評価したいポイントです。
ユニット | 不明 |
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出力W数 | 不明 |
再生周波数帯域 | 不明 |
サイズ | W:89.0×D:119.0×H:219.0 mm |
スピーカーの数 | 2.0ch |
低価格での購入を考えているならこれ
JBL(ジェイビーエル) / Pebbles JBLPEBBLESBLKJN
なぜこのPCスピーカーが選ばれたのか
JBL Pebblesは、5,000円以下で買えるPCスピーカーです。値段は5,000円と安価ながら、スピーカーの音質へのレビューは高評価が多いスピーカーです。
私も過去に使ったことがありますが、見た目・音質も価格以上の価値があると思いました。安価で実用的なスピーカーをお探しなら、Pebblesがおすすめです。
ユニット | フルレンジ |
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出力W数 | 不明 |
再生周波数帯域 | 70Hz~20kHz |
サイズ | W:78.0×D:150.0×H:132.0 mm |
スピーカーの数 | 2.0ch |
臨場感のある音を楽しめるスピーカー
Creative(クリエイティブ) / Inspire T6300
なぜこのPCスピーカーが選ばれたのか
Creativeから発売されているCreative 5.1chは、1万円以下で買える5.1chスピーカーです。
独立したウーハーと5つのスピーカーで臨場感ある音空間を構築することができます。映画鑑賞やゲームをする機会が多い方におすすめです。
ユニット | 不明 |
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出力W数 | 29W(フロント/サテライトスピーカー 7W+サブウーファー 22W) |
再生周波数帯域 | 50Hz~20kHz |
サイズ | 約 86.0×177.0×93.0 mm(フロントスピーカー)、約 72.0×147.0×79.0 mm(センター/リアスピーカー)、約 175.0×227.0×263.0 mm(サブウーファー) |
スピーカーの数 | 5.1ch |
軽量・コンパクトだから持ち運びに◎
Bose(ボーズ) / SoundLink Mini Bluetooth speaker Ⅱ
なぜこのPCスピーカーが選ばれたのか
用途がPCスピーカーではありませんが、PCでも使えるスピーカーなので紹介しておきます。BOSE Soundlink miniⅡは、BOSEから発売されているBluetoothスピーカーです。
本体の大きさからは想像もできないクリアな音質と低音が特徴です。バッテリー内蔵なのでパソコン前はもちろん、好きな場所で使える利便性が最大の特徴です。
ユニット | 不明 |
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出力W数 | 不明 |
再生周波数帯域 | 不明 |
サイズ | W:51.0×D:59.0×H:180.0 mm |
スピーカーの数 | - |
PCスピーカーおすすめ4選【大音量を楽しめる】
パソコン内臓スピーカーの音量が小さく不満を持って、PCスピーカーを購入を検討する人も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめしたい大音量を出せるPCスピーカーを紹介していきます!
表のつまみで音量を簡単コントロール
Roland(ローランド) / STEREO MICRO MONITOR MA-22BT
このPCスピーカーの説明
コンパクトでありながら大音量を楽しむことができるPCスピーカー。一番の特徴は、PCスピーカーの面についているつまみで音量を自由自在に操れるところです。
Bluetoothに対応しているのも嬉しいポイントです。
ユニット | マルチウェイ2way |
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出力W数 | 40W(20W+20W) |
再生周波数帯域 | 80Hz~20kHz |
サイズ | W:111.2×D:134.0×H:222.6 mm ×2 |
スピーカーの数 | 2.0ch |
こだわりアンプで開放的なクリアな音
YAMAHA(ヤマハ) / PCスピーカー NX-N500
このPCスピーカーの説明
USB-DAC機能を搭載しており、様々なハイレゾ音源を品質を落とさずに再生することができます。また、アナログ式のパワーアンプを使用することで、クリアな音を実現。
ユニット | マルチウェイ2way |
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出力W数 | 44W(24W+20W) |
再生周波数帯域 | 54Hz~40kHz |
サイズ | W:170.0×D:232.0×H:285.0 mm(右)、W:170.0×D238.6×H:285.0 mm(左) |
スピーカーの数 | 2.0ch |
携帯端末やCDプレイヤーにも対応
KRIPTON(クリプトン) / HQMデジタル・オーディオシステム KS-1HQM
ショッピング
このPCスピーカーの説明
コンポーネント型アンプ並みのハイパワーアンプを内蔵しているため、大音量かつ高音質を出すことができます。
また、色々なアナログ端子を備えているためCDや携帯端末、テレビなどにも使用できるのもメリットの一つです。
ユニット | フルレンジ |
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出力W数 | 50W(25W+25W) |
再生周波数帯域 | 不明 |
サイズ | W:89.5×D:105.0×H:173.0 mm ×2 |
スピーカーの数 | 2.0ch |
コンパクトなのに高音質も大音量も
KRIPTON(クリプトン) / コンパクト・ニアフィールド・オーディオ KS-55
ショッピング
このPCスピーカーの説明
クリプトンのKSシリーズの中では最小(高さ)サイズのPCスピーカー。
ユニットが2Wayになっており、高域と低域を分けて振動させています。そのため、互いへの影響を抑えながら音を出すため、高音質を出力できます。
ユニット | フルレンジ |
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出力W数 | 50W(25W+25W) |
再生周波数帯域 | 70Hz~60kHz |
サイズ | W:109.0×D:203.4×159.5 mm ×2 |
スピーカーの数 | 2.0ch |
PCスピーカーおすすめ3選【コンパクト】
PCスピーカーをデスクへ置くとなると、その分だけ面積を取ってしまいます。「デスク周りはできるだけ綺麗に保ちたい」「あんまりPCスピーカーを目立たせたくない」とお考えの方におすすめしたいコンパクトなスピーカーを紹介していきます。
場所を選ばないコンパクトなサイズ感
ELECOM(エレコム) / パソコン用2.0chスピーカー MS-P08UECBK
ショッピング
このPCスピーカーの説明
コンパクトサイズで場所を選ばないPCスピーカー。
小さいだけでなく、φ50mmの丸型フルレンジドライバを使用していることにより安定した音が出せ、PCスピーカーとしての役目もしっかりと果たしてくれます。
ユニット | フルレンジ |
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出力W数 | 4W(2W+2W) |
再生周波数帯域 | 180Hz〜20kHz |
サイズ | W72.0×D:74.0×H:82.0 mm |
スピーカーの数 | 2.0ch |
手元で簡単にボリューム調整ができる
BUFFALO(バッファロー) / PC用スピーカー BSSP29UBK
このPCスピーカーの説明
パソコンと接続するケーブルに、音量調整用のコントローラーが付いていることがこのPCスピーカーの一番の特徴。パソコンを使っている間に、手を少し動かすだけで音量調整ができ流のは嬉しいですね。
ユニット | フルレンジ |
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出力W数 | 4W |
再生周波数帯域 | 90Hz~18kHz |
サイズ | W:90.0×D:110.0×H55.0mm(突起部含まず) |
スピーカーの数 | 2.0ch |
ケーブル収納機構つきで散らからない
Logicool(ロジクール) / ステレオスピーカー Z120BW
このPCスピーカーの説明
「せっかくPCスピーカーがコンパクトでも、ケーブルなどが散らばってしまう」そんな悩みを解決してくれるのがこのPCスピーカー。
ケーブル収納が付いており、ケーブルを綺麗にまとめてくれます。PCスピーカー本体だけでなく、ケーブルもコンパクトにまとめられるのは嬉しいポイントです。
ユニット | フルレンジ |
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出力W数 | 1.2W(0.6W+0.6W) |
再生周波数帯域 | 不明 |
サイズ | W:88.0×D:90.0×H:110.0 mm |
スピーカーの数 | 2.0ch |
PCスピーカーおすすめ3選【USBで接続できる】
パソコンへの接続はわかりやすい方が良いですよね。ここではUSBでの接続が可能なPCスピーカーを紹介していきます。
上向きのスピーカーでより聞きやすく
Creative(クリエイティブ) / Pebble SP-PBL-BK
ショッピング
このPCスピーカーの説明
このPCスピーカーは、上向きにスピーカーが付いているところが一番の特徴。上向きの角度は、より音がリスナーへ直接伝わるように設計されています。
ユニット | 不明 |
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出力W数 | 4.4W |
再生周波数帯域 | 50Hz~20kHz |
サイズ | 約 W:114.0×D:113.0×D:116.0 mm ×2台 |
スピーカーの数 | 2.0ch |
デスクトップの下に置けるバータイプ
TaoTronics(タオトロニクス) / PCスピーカー TT-SK018
ショッピング
このPCスピーカーの説明
ここまで紹介したPCスピーカーとはちょっと違った、バータイプのPCスピーカー。
他のPCスピーカーより存在感がありますが、デスクトップの下などだと違和感なくフィットするのが特徴です。
ユニット | 不明 |
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出力W数 | 6(3W+3W) |
再生周波数帯域 | 90Hz〜20kHz |
サイズ | 約 W:400.0×D:55.0×H:60.0 mm |
スピーカーの数 | - |
USB接続なのにハイパワー
SANWA SUPPLY(サンワサプライ) / ハイパワーUSBスピーカー ブラック MM-SPU9BK
このPCスピーカーの説明
USBで繋げるものの中では、比較的出力W数が大きいこのPCスピーカー。
高出力なものが欲しいけど、パソコンとの接続は簡易にしたい人におすすめです。
ユニット | フルレンジ |
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出力W数 | 25.6W(12.8W+12.8W) |
再生周波数帯域 | 85Hz~20kHz |
サイズ | W:90×D:118×H:150 mm |
スピーカーの数 | 2.0ch |
PCスピーカーおすすめ2選【Bluetooth対応】
PCスピーカーをおいてもBluetoothならコードが増えることなく、デスクを綺麗に保てます。
ここからはBluetooth対応をしているPCスピーカーを紹介していきます。
BasXPortで深みのある音を楽しめる
Creative(クリエイティブ) / T15 Wireless SP-T15W
このPCスピーカーの説明
搭載しているBasXPortにより、低い音をよりクリアに再生。Bluetooth対応という繋げやすさだけでなく、音質までおこだわりたい人におすすめのPCスピーカーです。
ユニット | マルチウェイ2way |
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出力W数 | 不明 |
再生周波数帯域 | 不明 |
サイズ | W:90.0×D:200.0×H:170.0 mm(右)、W:90.0×D:200.0×H:180.0 mm(左) |
スピーカーの数 | 2.0ch |
ワイヤレスかつ独特なデザイン
Harman Kardon(ハーマンカードン) / SOUNDSTICKS WIRELESS
このPCスピーカーの説明
ニューヨーク美術館MoMAのパーマネントコレクションで選ばれた商品のデザインを引き継いだPCスピーカー。Bluetoothも対応しているため、せっかくのPCスピーカー本体のデザインがケーブルで台無しになってしまうこともありません。
ユニット | 不明 |
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出力W数 | 40W |
再生周波数帯域 | 44Hz~20KHz |
サイズ | φ:51.0×H:254.0 mm(サテライト)、φ232.0×H:258.0 mm(サブウーファー) |
スピーカーの数 | 2.1ch |
PCスピーカーで注意するべき点は?【ノイズ、置き方】
PCスピーカーの接続方法はイヤホンジャックを利用した有線接続、Bluetoothを介した無線接続の2パターンがあります。有線接続は音質を求める場合に、無線接続は利便性に優れています。
どちらの場合も置き場には要注意です。基本的にパソコンを使う机に置き、左右はしっかりと確認しましょう。
デスクトップパソコンの場合、PCケースに近すぎるとノイズが生まれるため適度に距離を確保しなければなりません。他の電子機器と隣り合わせにするとノイズが出るため気をつけましょう。
まとめ
PCスピーカーには様々な特色があります。
PCスピーカーによって得意な音域が異なるので、自分がよく聞く音楽に合わせたスピーカーを選ぶことでより心地よく楽しむことができます。
自分にとって1番のスピーカーを探してみてください。